看護師長が考える「東京オリンピック看護師500人」問題

看護師長が考える「東京オリンピック看護師500人」問題

色々ありまして、この4月から看護師長に戻りました。
いやー、組織ってめんどくさいですねー(遠い目)。
とはいえ、事務職もやりつつなので「2足の草鞋」は履いたままですけどね。

で、最近ニュースでよく見る「東京オリンピック看護師500人」問題(勝手に命名したけど伝わりますよね?)。

今までの管理者経験をもとに、考察してみました。
行間から政治色を感じるかもしれませんが、別に政治をどうこう言いたいわけではないのです。

今、ある意味「看護師」という職は過去にないくらい注目されています。
「コロナ」「政治」「医療」は、ある意味「三密」。
その関係性の中で「東京オリンピック」と「看護師」はどう関係するか。
そんな、どうしてもポジティブに考えることができないお話について。

目次

結論、500人は集まるだろう

菅総理が「(オリンピックに集める看護師)500人くらいいけるっしょ」的な発言が物議を醸していますが・・・。
私もその通りだと思っています。

単純に47都道府県から大体11人、オリンピックに参加したい看護師が集まれば500人いけますよね?
同時に「潜在看護師が71万人いる」って言うじゃないですか。

https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000072895.pdf

で、わざわざその人たちを引っ張りださなくても、結局集まると思うんですよ、私。

今のところの開催開始は2021年7月23日から8月8日の間ですよね。
いけるんんじゃないかな・・・。
東京だけで500人、となれば厳しいかもしれないけど。

現役看護師500人集まると思う根拠

そもそもなぜ500人集まるのかと言うと、そもそも「運動」「競技」が大好きな看護師はたくさんいます。
そして「スポーツ時の看護」を得意とする看護師もたくさんいます(ココ大事)。

例えば「マラソン大会がありますので看護師募集!」と言うお達しが回れば、ダチョウ倶楽部のように「ハイっ!」「ハイっ!」と挙手があります(私は、どーぞどーぞ、の方)。
その看護師たちは決まって「バイト代」よりも「マラソンが大好き」だったりします。

そんな現状を見ている私からすればオリンピックなんて桁違いの祭典が、しかも日本で開催なんて看護師人生の間にもう2度とないかもしれないんですよ、単純にすごいじゃないですか。

そもそも、チケットが外れた看護師もたーーーくさんいますしね。
開催するか・しないか、は一旦置いといて「オリンピック手伝ってくれる看護師あつまれー!」って言われたら、一瞬で集まると思います。

しかもその間、現役看護師も「有給」で対応できると思うんですよね。

現在どこの病院でも「今は県またぎの移動や旅行は自粛しましょう!医療者としての自覚を持ちましょう!」とプライベートを制限するお達しが当たり前のように出ていると思うのですが、天下御免の東京オリンピックですからね。
県またぎの募集でしょ。
「東京オリンピック」とはいえ「日本開催」。
全国から募集と考える方が自然です。
しかもボランティアです。

素直に東京オリンピックに参加したいと言われたら・・・管理者としてどうしたらいいんでしょうかね・・・。
堂々と有給簿に「東京オリンピックのため」って記載しても全然いいはずですもんね。

病院組織が参加禁止!とでも決めてくれれば楽ですが、病院辞めてでも参加したい看護師もいるんじゃないか?とすら思います。
それくらい「東京オリンピック」は魅力的で、看護師としてのスキルを発揮するのにも最高の舞台です。

看護師はコロナで大変!という世間の風潮にやや疑問

そもそも、この件はコロナと比較することがそもそも違うと思います。

だけど、世間はそうじゃない。

SNSなどで「看護師さんは大変だ」と今まで以上に目にします。
それ自体は本当にありがたい応援だと受け止めていますが、ちょっと世間の看護師像が美化されていて、軽く同調圧力に感じてしまう時すらあります。

今更ですが、コロナ関連に直接関わっていない看護師はたくさんいます。

間接的にはコロナウイルスには関わらざるを得ないのですが、どうしても私の偏見かもしれないですが、まるで看護師全員がテレビで取り上げられているような「あの戦場の真っ只中」を想像して、多くの方が感謝してくれているように聞こえてしまいますし、そう思われてるんだろうな、と思ってしまいます。

案外、今までと大きく変わらず看護師の仕事を続けている人だっています。
せいぜい変わったのは、普段からゴーグルをつけるようになった、手指消毒を頻繁にするようになった、環境整備を徹底するようになった、など今まで感染対策として「理想的」とされていたことを「現実的」になっただけ、と言う現状の看護師や現場も多数あるのです。

コロナ以外の理由で「今の病院やめちゃおうかな」と思っている看護師だってたくさんいるでしょう。
できれば、コロナに関わりたくないと言う視点で病院を探している看護師もいるでしょう。
「看護師なんだから飲み会も旅行も何もかも禁止は当たり前ですからね」と当然の通達にうんざりしている看護師はたくさんいますから。

今後働く予定だけど病院を決めあぐねている看護師もいれば、秋頃から働こうかなと言う看護師など、さまざまな人生の看護師がいるはずです。

すでに、大きな声では言いにくいだけで「オリンピックに関わりたい!」と考えている看護師だっているはずです。
もし、今の世論の風潮で「オリンピック看護師この指とまれ!」と言われて、指を握りに行ったら、その看護師たちはバッシングされちゃうんじゃないか・・・?

そんなふうに私は「悪い想像力」が働いてしまいます。

「看護師なら臨床を優先すべきべきですよね?」

「東京オリンピックよりも医療崩壊している病院に参加すべきです。」

「今まで潜んでいてお祭りには参加するんですねw」

「臨床が困窮しているのに、よくオリンピックに参加できますね。」

「コロナ病棟の看護師さんと変わってあげることは考えないのですか?同じ日本人として恥ずかしいと思います。」

「私が看護師ならオリンピックには参加しません。」

で、東京オリンピック開催するんですよね?

結局、看護協会が反対を主張しても、看護協会に属していない看護師からすれば関係ありません。
病院から参加してはいけません、と言われても辞めてしまえば関係ありません。

看護師を求める場所に看護師として参加する。
この事に対して何か言われる筋合いはないように思います。

ましてやボランティアです。
動機はなんであれ、看護師が看護師として参加することに是非はないと思います。

だって、東京オリンピックは開催するんですよね?

緊急事態宣言が出され、コロナ感染は当たり前のように○波と言って増減を繰り返し、ウイルスは変異を繰り返し、COVID-19ワクチンはまだまだ行き渡らず、街はあらゆる規制が引かれるも「限界だ」と言わんばかりに街に人は増え、医療崩壊はジリジリと近づいているとニュースは騒ぎ、コロナ病棟で悩み苦しむ看護師のドキュメンタリーは放送するけど、東京でオリンピックは開催するし、そのために看護師500人はオリンピックのために必要なんですよね?

繰り返しますが、いまだに私の病院では当たり前のように「飲み会も会食もダメ」「県またぎの旅行もダメ」プライベートの規制を求められています。
そんななか、わずか数ヶ月後には国内外で大人数が大移動することが「東京オリンピック」と言う大義のもとであれば許容されるんですよね????

私が言いたいことは

「500人の現役看護師は集まるだろう」
「東京オリンピックに参加する看護師を悪く言わないで(思わないで)ほしい」

と言うことだけです。

選手も看護師も国に従う、それだけですよね。
個人攻撃は絶対にダメです。

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